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猫白血病ウイルス(FeLV)感染症
猫白血病ウイルス(FeLV)感染症は、猫白血病ウイルス(FeLV)に感染することで引き起こされる様々な症状を伴う感染症です。
一般に1歳前後の若い猫に発症することが多く、猫の主な死亡原因の一つである恐ろしい病気です。
血液、唾液、涙、糞尿などにウイルスが含まれるため、猫同士が同じ食器を使用したり、グルーミングをするなど感染猫との密接な接触によって感染します。
全ての感染猫が発症するわけではありませんが、発症し病態が進行すると免疫力が低下し、徐々に病気に対する抵抗力が失われます。
また、リンパ腫や白血病など致命的な病気を伴い最後は死に至ります。
症状
急性期・・・侵入したウイルスが増殖
発熱、元気消失、リンパ節の肥大、白血球減少、貧血など
持続感染期・・・症状のない時期が数か月〜数年続く
症状は無くても感染力はあり、ウイルス検査では陽性を示す
(急性期の後、ウイルスが体内から排除され、回復する場合もあります)
発症・・・元気消失、食欲不振、体重減少
白血病、貧血、白血球減少症などの血液疾患
慢性口内炎、胃腸炎、鼻炎などの日和見感染
リンパ腫、リンパ肉腫などの腫瘍など
検査
血液検査で血中の抗FelV抗体の有無を調べます
所用時間15分ほどで検査可能です。
治療
現時点ではFelV感染症に効果的な治療法はないため、症状に応じた支持療法や対症療法が主体となります。
オゾン療法やサプリメントを併用し、免疫力を高め、進行を遅らせる治療を行います。
予防
100%ではありませんが、ワクチン接種も有効です。感染リスクがある猫は接種しましょう。
感染猫との接触を避けるために室内飼育をすることが一番の予防になります。
多頭飼育で感染猫がいる場合は、部屋を分ける、食器などの消毒を行うなど他の猫に感染しないように注意が必要です。