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子宮蓄膿症

子宮蓄膿症は、避妊手術をしていない中〜高齢のメス犬に多く発生し、子宮に膿が貯留することで起こる危険性の高い全身性感染性疾患です。
生理後、1〜2か月以内に発症することが多く、異常に気付くまで時間を要する場合もあり、症状が進行した状態で来院するケースが多く見られます。
できるだけ早く治療をすることで回復しますが、発見が遅れて全身の状態が悪い場合では死に至ることもあります。
犬だけでなく、メス猫でも起こる疾患です。

 症状
 ・食欲不振
 ・元気消失
 ・多飲・多尿(水をたくさん飲み、尿の回数が増える)
 ・陰部からの血様、膿状のオリモノの排泄
 ・腹部膨満
 ・嘔吐
 ・発熱

 治療
 ・外科的治療
   根治治療は外科的な卵巣子宮摘出手術です。
   子宮を摘出してしまえば今後再発はありません。   

  正常な子宮      蓄膿子宮

 ・内科的治療
   全身麻酔による外科的治療が困難な場合にはホルモン剤による治療を行います。
   治療後、症状は改善しますが、次回の発情後に再発する可能性が高くなります。

  


 予防
 子宮蓄膿症を予防するためには早期に避妊手術を行うことが一番確実な方法です。
 肥満傾向のペットは病気の発見が遅れやすく、また麻酔のリスクも高くなります。
 普段から食事管理に気をつけ、理想的な体型を維持するように心がけましょう。

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